おすすめ乳がん漫画は以前もご紹介しましたが、まだまだある!
ということでベスト4をご紹介します。
勝手に順位をつけてますが
どの作品も甲乙つけがたい良い作品です。
単なる私の思い入れのある順になってますこと
ご了承ください。
そして最初にお断りをしておきます。
気持ちが落ち込みそうな方は
無理して読まないでください。
どれも感動的で前向きな気持ちにさせてくれますが、
ご紹介する漫画は乳がん患者の漫画です。
病気を乗り越えていらっしゃる内容のものもあれば
亡くなられた方もいらっしゃいます。
乳がんの進行具合や治療は人それぞれです。
内容が重くて読みたくないものも、あるかもしれません。
ややネタばれあります。
でも最後まで読まなければ理解できないようにはなっています。
もしこれから購入しようと思われているなら
参考にしていただくと嬉しいです。
書籍はいまはアプリなどでもご覧いただけます
第4位 32歳で初期乳がん 全然受け入れてません
芸能人のがん闘病をテレビで見て、自分も検診を受けてみたら初期の乳がん。。。 乳がんってわかってから、自分が子供が欲しいってことが分ったり いざ自分ががんだと、調べるのが怖くなったり。 彼氏にいったら思うような返答がなくイライラしたり・・・ 父親がすい臓がんで6年前に他界。お父さんはがんだと分かっても 普通に元気だった。なのに抗がん剤治療を始めてからしばらくすると 副作用で抗がん剤が使えず。。。乳がんが診断されてからの気持ちの変化や 治療や検査の説明も書いてあります
これはね、乳がんかもって時に、初めて読んだ漫画。
検査の内容や治療にかかる費用についても書いてあり
絵柄も簡単で見やすく読みやすいです。
32歳、結婚、出産未経験。
いくら初期の乳がんって言われたって、先のことを考えると
前向きにとらえられないこともあるよね。
もうね、お父さんとのエピソードは、自分の父親と重ねたり。
お父さんに「痛い」って言われて「がんばれ!!」って返答する主人公。
でもお父さんは「がんばれない…」
治療中はつらくて、しんどくて、ずーーーっと頑張ってるから
もうこれ以上頑張れないんだよな。。。
シクシクしている時に読んだので、あまりに自分と近くて
こんな気持ちだよね、そうだよね、、、
とにかく、読むうちに変化していく気持ちも分かりすぎて、
ちょっともやもやもするけど、、、
「治療は終わっても、完全に病気が終わった感じがしない」という言葉や
「受け入れていなくても、治療は終わる」
という言葉は、がんになったからこそ思う気持ちなんだよなあ・・・
絵柄は見やすくてかわいいのに、
内容は深くて、心に残る漫画です
第3位 陽だまりの家
漫画家くりた陸さんの遺作となった漫画です。 病気が発症した初期のころと、15年後に再発したときの話が 載っています。 胸にしこりを見つけたけど放置。 でも入浴中、しこりが大きくなっていることに気がつく。 心配したご主人に強制的に連れられ病院へ。初めてのマンモグラフィー。 結果は乳がん。まだ幼い子供がいる。5年生きているかわからない。 でも生きたい。 手術前の抗がん剤が始まり、髪の毛が抜けていくつらい気持ち。 抗がん剤できつかったが普段通りにしようとしても、 脱毛した自分を見て陰でこそこそ憶測され、がんじゃない人には自分の気持ちはわからないと 夫に当たってしまう。
中高生のころ、よく読んでいた漫画家さん。
まさか同じ乳がんになっていたとは!!
この漫画は、たまたまいつも読んでる漫画のアプリでみつけました。
読んでいくと分かりますが、陸先生のお子さんやご主人を思う優しい気持ちが
伝わってくる漫画です。絵柄もかわいくてすっきりしていて読みやすい。
さすが陸先生!!
前向きに治療しようと思っていても、副作用はつらいし
何気ない健常者の一言にいちいちイライラしたり
もう、わかりすぎる・・・
ここでも、「がんになっていない人に自分の気持ちは分からない」
といった言動がでてきます。
・・・みんな、やっぱり思うよね。
第2位 がん記事を書いてきた 私が乳がんに!?
医療系のライターだから、体には人一倍注意してきた。 乳がん検診や治療についての記事を書いてきた自分が、 まさか乳がんになるなんて・・・2人に1人はがんになる時代。 自分がやりたい治療って?部分切除をすすめられるが、 温泉も行きたいから、全摘して再建したい。 転院を勇気をだして希望する。 手術が終わった後の家族の配慮のなさにイライラ。 自宅へ帰ってきた。部屋は散らかっている。洗い物もたまっている。 まだ、体も腕も痛いのに自分がしなくてはいけない。 夫は手術したら終わりだと思っている。 子育てや家事、傷やあちこち痛いのに、こんなに頑張っているのに分かってくれてないと 思ってしまう。手術をしたら終わりではない。 家族との温度差。 「毎朝再発していないか不安で目がさめる」という気持ち 「みんな初期でよかったという」「がんになってよかったなんて思えない!」 闘病中の思いを切実に書いてあります
人一倍健康に気を付けた著者が、乳がんといわれて戸惑う気持ちや
怒りに変わっていく気持ち。
世代が近いせいか、分かりすぎてところどころ、
自分の治療していた頃と重なって嫌でも涙が出てきました。
漫画の区切りで、乳がんの基礎知識やコラムを挟んであり
読みごたえもあります。
さすがは医療系のライターさん!
初期の乳がん患者さんの欲しい情報はしっかり書いてあります。
自宅に帰ってきて、やるべきことは変わらないのに
自分の体は元に戻っていなくて、
「切ったら終わり」的な感じの周りの反応に悲しくなったり。
ホルモン剤を飲み続けないといけないのは分かっているが、
あちこち痛みがあって、髪の毛が薄くなったり、体重が増加していったりと
どんどん低下していく体の変化についていけなかったりね・・・
分かりすぎて、一気に読んでしまいます。
第1位 霊能者ですがガンになりました
「あなたが体験した怖い話」で連載されていた『強制除霊師・斎』という漫画の主人公にもなっていた、霊能者斎(いつき)さんが乳がんになったお話。 2017年1月肩こりがひどく左腕が痛いなあと、 マッサージしようと脇の下に手を入れたらしこりを発見。 2週間後に受診。 診断がつくまで、どんな検査をするのか、主治医の診察に対してどんな気持ちだったか 細かく書かれています。 手術やそれに必要な物品、 抗がん剤、お金の話など、ためになる情報もちりばめられています。 霊能者的な要素はほとんどありませんから、そういった霊的な漫画が苦手な方でも すんなり読めます。 抗がん剤で味覚がおかしくなった時の、食べられる食べ物を試したりする斎さん。 脱毛期をマイナスにとらえないところとか、あらゆる面で治療を前向きにとらえる斎さん に勇気がもらえる漫画です
まえまえから斎さんの漫画を読んでいて、斎さんのお人柄のファンだった私
こちらも、たまたま知ってどうしても欲しくなり購入したものです。
前回もご紹介してます。
そしてダントツ1位なのはこれ!!
斎さんの前向きに治療をされる様子が、とっても元気をもらえる!
内容はどの漫画も変わらないと思うんです。
思うんだけどね、ここまで自分の体のことを受け入れて
人のせいにしない方っていないんじゃないだろうか・・・
何もかもが、悲観的ではなく少し笑いが入るように描いてあります。
斎さんの漫画で、乳房のMRIがうつ伏せということを知りました。
・・・きっとね、看護学校の授業で習ったと思うんですがね、
全くかかわらない科のことは分からないです。
うつぶせのMRIが辛かったことを、抗がん剤していた時に化学療法室の看護師さんに話したら、その方も知らなかったし!
すみません。話がそれました。
斎さんは2018年10月に亡くなられていますが、
前向きな考え方は、見習うべきことだなと今でも思わせてくれます。
おわりに
どの漫画もとても共感できますし、これから治療しようとされている方や
その家族が読んでも分かりやすくておすすめです。
乳がんかもという時期から、患者となって
治療中の気持ちなどデフォルメされず、ただただ本当のことしか書いてありません。
私も最初、夫に説明するのが大変だったので、読んでもらいました。
ほかの一般向けの医療書は手に取ることもしなかったのに
漫画はサクッと読んでました。
家族に自分の気持ちや病気のことを知ってもらうのは難しい本ではなく
こういう漫画も役に立つと思います。
乳がんじゃない方でも読み応えあります。
では、今日はこの辺で。またね。