こんなこと書くと、
縁起でもないって言われそうですが・・・
死は平等に誰にでもやってきます。
でも、いつどこでやってくるかわからないです。
だからこそ、準備って必要!!
・・・そもそもなんで、記事にしようと思ったか。
家族が亡くなり、バタバタと葬儀社を決めてしまって
後悔したので。
忘れないうちに記録しておこうと。。。
時系列で記録していきますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
今回のこの記録は病院で逝去された場合です。
自宅ではありません。
葬儀屋さんの手配?!
看護師として24年働いてきた私。
患者さんが亡くなった時の対処は
数えきれないほど行ってきました。
医療従事者には当たり前でも、一般の家族からすると変だなと思うことがあります。
今回亡くなったのは同居していた義父。
1カ月前から自宅から遠い病院へ入院しており、転院を控えている状態でした。
もう高齢であることと、全身状態がよくないため
積極的な治療はしないことになっていました。
電話がかかってきたのは夜中。
呼吸と心拍が停止したとのことですぐに病院へ。
後で聞いたことですが
夫は心臓マッサージなど蘇生術をしているものだと思っていたらしく
何もなく寝かされた状態だったことに驚いたそうです
病室で家族全員がそろったあと、医師の説明があり死亡確認
悲しむ間もなく、看護師さんと身体を拭くんだけど、
なんと、着替えがない!!
入院中は病院のパジャマを着ているからいらないと思って、着てきたものを
持って帰ってしまうという、あるある。。。
結局寝巻を購入。昔からある着物タイプの寝巻。
・・・これさ、結構お高いけどさ、最後は破棄されたんだよな。
この時の思ったことは,また他の機会に書こうと思います。
やっぱりさ、自分が働いていた病院と比べてしまうんだよね。
そして、
お帰りになる車の手配をしていただきたいので
葬儀屋さんが決まったら、どこの葬儀屋さんか、
何時に来ていただけるのか教えてください
と説明。
このパターンは何度も経験しているので
よくわかる。実際自分もそうやって患者さん家族に説明していた。
ただし、私以外の家族はいまいちよくわかっていなかったようで
明日の朝でいいだろ。
今すぐじゃわからんし
は?
何言ってんの。
今すぐってことだよ。もう亡くなったんだから
早く帰るんだよ。ここは死体安置所じゃないんだから
もう少しやんわり話しましたが、
夫は全く病院のシステムが分ってなかった
ここも医療従事者と家族の考え方の違いなのか?
そもそも病院は生きている患者さんを治療する場であり
亡くなった患者さんを安置する場所ではない。
病院は、病理解剖の患者さん以外を保冷庫に入れることはしない。
そして葬儀屋さんのような大きなドライアイスもなく・・・
いわゆる、ご遺体の劣化も始まっていくこともあり
早めの移動をお願いしているのだが。。。
人間は生ものだ。
買ってきたお肉もそうだけど、心臓が動いてない肉体を放置していると
腐敗する。
それを、患者さん家族は理解してないように思う。
そりゃそうよね。
さっきまで、呼吸していたもんな。
からだが腐っていくなんて思わないわね・・・・
ということで、病院で亡くなると
早めのご帰宅を促される
しかし、葬儀社を決めていないと
どこがいいのかすら、わからない。
前もってどこか決めていたらよかったと思うが。
我々家族はどこがいいのかすらぱっと浮かばなかった。
だいたい、そんなことを
きちんと決めている家族って
どのくらいいるんだろうか・・・
実父が亡くなった時は
がんの末期だったこともあり、
母や兄弟たちと相談し前もって準備していた。
亡くなった後の流れも
母に説明していたので困ることはなかった.
田舎だし、家も広いので父を自宅に帰すこともできた。
ということで、
義父の場合は,看護師さんに言われ
大急ぎで自宅近くの葬儀社に連絡しました。
何件も問い合わせる時間もなく
決め手は、自宅から近い場所というだけで決めました。
自宅に帰るか葬儀屋直行にするか
そしてこれを決めるのに一番時間かかった!
家族の希望は、自宅に帰したい。
家が大好きだった義父。家族の心情としては
亡くなってはいるものの、一度は自宅に帰したい。
でも、それは叶わなかったです。
夜間ならまだしも昼間に自宅から
葬儀場へ搬送するとなると、たくさんの人の目につく。
飲食店が立ち並んでいて人通りも多く、
そんな中、搬送するとなると
たくさんの人の目に留まってしまい、あんまりいいとは言えず。
私の実家の、田舎の一軒家と違い
気軽に自宅へ帰るということは出来なかったです。
夫は最後まで葬儀屋さんにかけよっていましたが
葬儀屋さんも、
自宅のエレベーターがベッドで搬送できる広いタイプではないことと
自宅へのお迎えの時間が指定できないことなどで
葬儀場への搬送をすすめてきたため結局葬儀場へ向かうことに。
ただし、実父の時、思い出の場所を通りながら帰った記憶があり
ダメもとで自宅を通ってから葬儀場へ行けないのか聞いてみた。
結果はOK。
葬儀場までの帰り道に
自宅の前まで来てもらってから一旦声をかけて
そこから葬儀場へ向かうことにしました。
調べると
都会は住宅の都合上自宅には帰らない方が多いようです。
直接葬儀場へ搬送してから打ち合わせまで
夜中2時過ぎに亡くなり、
葬儀場へ搬送されたのは5時くらい。
外はうっすら、もう明るい・・・
葬儀場では座敷の広々としたお部屋に通されました。
結局通夜と葬儀の打ち合わせは9時からということで
義母と息子は残って、ほかの家族は一旦自宅へ。
とりあえず、洗濯機まわして
少しでも寝ようと1時間ほど睡眠。
起きたら、洗濯ものを干して
通夜で使用する喪服や数珠の準備
これがまた、悲しいことに
いつも着ていた喪服が入らない!!
どんどん最高体重更新していたことを後悔
結局
昔購入した、ウエストゴムの喪服を準備。
子どもたちは後で買いに行くことに。
もともと寝るのがすきで、寝てしまう私ですが
ずうっと脳が興奮している感じで、この時は
全く眠気を感じなかったです。
通夜・葬儀打ち合わせ
葬儀屋の担当者と、9時から打ち合わせ。
ここで困ったことがまた出てきた。
うちの宗教が何の宗派かわからない!!
〇〇寺にお墓があるので、そこじゃないんですか?
そのお寺のお墓は、いろんな宗教の方が
入っていらっしゃるので、宗派関係ないです。
ご仏壇の中にいらっしゃるかたがどんな方かわかりませんか?
担当者に聞かれても、われわれ誰も覚えておらず。
結局打ち合わせがある程度終わった時点で自宅の仏壇を見てくることに。
何回自宅と葬儀場行ったり来たりするんだよ・・・
仏壇の中のご本尊様と、教本に書いてある宗教名などを写真を撮って、
葬儀場にいた夫へLINE。
〇〇宗だけでなくどこのお寺かどの宗派かって・・・
そんなことさ、今時知っている人どのくらいいるのか・・・
しかもね、
枕経をあげていただくお寺様を
手配していただかなくてはいけません
といわれても・・・そもそも
以前月命日をお願いしていたお寺さんは、フリーのお寺さんだったらしく
自分のお寺をもっていらっしゃらない方で
その方が亡くなってから、お寺と無縁。
結局葬儀屋さんにすべて依頼しました。
うちがお願いした葬儀屋さんは「昔からの葬儀のやり方です」
と話してたけど、
あとで来てくれたお寺さんに聞いたら
今は枕経もあげないご家庭もあるらしいです。
昔より簡素化しているのかもね。
そして、お寺さんの手配をお願いして
次は葬儀のプランをどれにするか。
提示されたプランはどれも100万超え
は?!
なんてお高いの!!
このご時世、誰も呼ばず、本当に一緒に住んでいる
我々家族だけの葬儀なのに・・・
プラン料金には会員価格と一般価格があって
会員価格は、ものすごくお安くなっている!
例えばね、例を挙げると
一般価格が62万円
互助会会員だと39万円
互助会費は24万円!
支払いは一括でもいいし、毎月積み立てでもいいらしい。
そしてね、互助会費24万円はお支払いに使えるから、結局の支払いは
15万円!!!
葬儀の前に入会しているかどうかでこんなにも違うって
なんか、どうなのよ?
足元みられてるよね?
私的には一般価格62万でいいかと思ったんだけどね。
ほかのゴージャスなプランをみて
最低料金のプランを見ると、心情として、
なんかね。。。
ちょっとけちけちしすぎかなあって。
実子の意見は重要なんで、結局夫の意見を優先して
これよりもちょっぴりいいプランにしました。
そのプランは湯灌といわれる、いわゆる死後の処置で
お風呂に入れて洗うみたいなものも無料でついてまして・・・
みんなが見ている前で裸にされて洗ってから防腐の処置みたいなことも
するらしいけどさ、
これやった知り合い3人ほどですが、
葬儀屋さんに言われるままに湯灌をしたが、血液にじんだり
裸をさらされるのが、
見ていて痛々しかったからやめた方がいい的なことを
いっていたので、やめてくださいってお伝えしたら
なんとその担当者さん
オプションについていますが、どうしてもやめたい理由って
何ですか?
防腐の処置も施すのでされた方がいいかと思いますが・・・
めちゃくちゃ勧めてくる。
これが、葬儀初心者の夫だけの意見であれば湯灌をしたかもしれないけど
でもさ、
防腐って何回も言ってたけど
そもそも大量にドライアイス使用しているし腐らないし、臭くならんよ。
病院でからだはいつもきれいにしてもらっていたから全然汚れていないし
着替えなど身ぎれいにはしてもらいたいけど
裸にして洗わなくてもいいと思うんだよ。
そりゃあ、においがするくらい汚いならお風呂入れたいと思うけどさ、
そうじゃないのにさ、
本当にその処置いりますか?って。
自分の経験も踏まえて説明したらやっと担当者も納得してくれました。
湯灌は止めて、拭いて着替えをして
お髭を綺麗に剃って、顔色を整えるための
お化粧してもらいました。
後はこまごましたことを決めていく。
・棺は装飾されているものにするか
・霊柩車をバージョンアップするか
・飾るお花はどうするか
・骨壺はどのタイプにするか
・遺影の写真決め
(スマホに入っている写真を担当者さんのスマホに送って完了。もちろん写真でも可です)
・位牌の法名はどうするか
(こちらはお寺さんへお願いしますが決めておいてくださいと言われました)
うちは家族葬だったので、香典返しや火葬場や初七日法要後の食事の手配はしませんでした。
通夜から葬儀終了までの流れ
まとめると、病院で人が亡くなると
病院へ行く→医師が死亡確認する→看護師と一緒にエンゼルケア→搬送してくれる葬儀屋を探す→
医師から死亡診断書をもらい病院からの遺体の移送→葬儀場もしくは自宅へ安置→
通夜と葬儀の打ち合わせ→急いで喪服、着替えの準備→
お寺さんに枕経をあげてもらう→納棺→通夜→夕飯翌日の食事の準備をして葬儀場へ宿泊→翌日告別式→出棺→火葬→初七日法要→帰宅→葬儀場の方が自宅へきて49日まで使う祭壇の設置
と、
ざっとこんな感じでしたね。
はっきり言って、めちゃくちゃ忙しいです。
まとめ 葬儀後に思ったこと
私の意見です。すべての方が同じ考えではないので、一人の意見として読んでください。
今回の葬儀で思ったことは、
「私は葬儀あげなくてシンプルに火葬だけでいい」ってこと。
あまりにも葬儀に支払った金額が大きくて、たまげたのと
そんなことにお金を使うなら、みんなでおいしいものを食べてほしいなって。
だって、お棺をいくらゴージャスにしたからって、結局火葬するんだから
燃やしてしまうものに何十万もかける必要はないかなと。
今住んでいる場所は自宅に帰るのは困難らしいから、
どっちにしろ葬儀場に行くことになるかとは思うけど、そうなったとしても
一番最低料金でいい。
家族だけのお式に無駄使いしなくていい。
…そう思って、一応子どもたちには伝えました。
子どもたちも私の意見は理解してくれましたが、夫がどういうか。。。
その時は夫のいう通りで、争いのないようにしてねと伝えました。
一生のうちに数回しかかかわらない葬儀。
もめたくはない。仲たがいしない程度に、残された人たちが決めていいかと。
しかし、一番納得いかなかったのは、互助会というシステム。
ずるいよなあって思ってしまう。みんなさ、不幸なことってあえて避けてしまうでしょ。
そこを逆手に取ったシステム。
だって、葬儀が終わった後、割とみんな互助会入るでしょ。
あんなにお高くなるなら。
もうここで顧客ゲットできるよな。
こればっかりはどうしようもないので、
あんまり進めたくない葬儀のことだけど
勇気をもって、ある程度葬儀屋リストアップして、
しかるべきタイミングで互助会入会しておくといいのかもですね。
今日も長々と読んでいただきありがとうございます。
では、またね。